スポーツ興行における自国(選手)の活躍の重要性

写真は大友愛選手のキーワードでやってきたファンの皆さんのために。ブラジル戦、痛恨のサーブミスの直後の写真。あの後、涙のインタビューが。

今日の女子バレーを見ていて思うことは、スポーツ興行がマスの舞台で勝負しようとする場合、自国(選手)の活躍というのは重要だということ。マスと言っても僕が想定しているのは、特にテレビというメディアを通して視聴率で勝負するケースのことなのだけれど。

地上波テレビというコンテンツの消費のあり方の特徴というのは、おそらく視聴者の多くが受動的にそれを消費するってところにあるんじゃないかなあ。無料だし。ネットやCATVみたく能動的に消費するコンテンツじゃあない。もちろん双方向性もないし。ただ1点、視聴者に許されている能動的な行為は「それを観るかどうか」ということだけだ。
そういう特徴を踏まえた上で、国際戦がテレビで放送されている場合、そのスポーツにある程度以上精通していない限り、よほどの事がなければ自国の選手を応援するのが普通だろう。応援してるチームなり選手なりが負けるのを見るのは辛い。だから観ないって行動をとるのが普通だと思う。

そういう意味は、このあいだのヒーローズはいい興行だったんじゃないか。内容は結構面白かった菊地昭vs井上浩之戦を放送しなかったのは、感情移入しやすい国際戦で視聴者をひきつけようとしたって意味では理解できるし。ミドル級グランプリ準決勝に日本人が一人も残らないPRIDEと比べれば、マスの舞台での勝負には明らかに勝利している。それぞれ違うベクトルを向いた2つの興行があるというのは、格闘技界にとってはいいことだと思う。同じベクトルを向いたものが消耗戦を繰り広げるよりは。

女子バレーの話をすると、本当に今日の試合は結構見ていて辛いものがあった。点数以上に内容はきつかった。スパイクが決まるシーンが殆ど記憶にない。僕みたいなにわかバレーファンは感情移入だけはしてしまうだけに、チャンネルを何度もチャンネルを変えようと思ったな。やっぱりライトなファンは自国の選手が勝つとこをみてすっきりしたくて観るわけで。仕事なり学校なりで疲れて帰ってきてまで忸怩たる思いはしたくない。

日本は現在4勝3敗で得失点率の差で4位だけれど、4勝3敗にはイタリア・オランダ・アメリカが並んでるんだよな。というわけで明日のアメリカ戦は決勝進出を賭けた直接対決になりそう。がんばれ。っていうかさすがにタイまではニュースがついてこなかったみたいで、これはかなり嬉しい。
大友愛選手の得点ランキングは6位に下降、そしてスパイク決定率も43.75%となり12位に。

佐藤ルミナvsギルバード・メレンデス決定

GracieFighter.comより。
以前より交渉しているという情報がありましたが、正式決定のようです。

修斗とギルバード・メレンデスとの交渉が終了し、8月20日修斗のリングで佐藤ルミナと対戦することが決定しました。メレンデスの戦績はこれまで9戦全勝で対戦した選手の全てを恐怖させてきました。佐藤ルミナは経験豊かなベテラン選手で、これまでイーブス・エドワーズを始め数々の有名選手から勝利をおさめています。彼は最近の数試合での目覚しい勝利によって見事復活をとげ、再び彼の階級のトップに返り咲こうとしています。
この試合の勝者は修斗ライト級王者挑戦への道のりを歩むことになるでしょう。両選手とも、この試合に全力を尽くして、この階級でベストなファイターであることを証明しようとすることは間違いありません。そして、この試合は今年で最もエキサイティングな試合の一つにもなりうると思われます。


Negotiations with Shooto have been finalized for Gilbert Melendez to fight Rumina Sato in Shooto's August 20th show in Japan. Melendez comes in with a 9-0 record and has been terrorizing anyone that has stepped in the ring with him. Sato is a seasoned veteran with wins over Yves Edwards and several other notable fighters. He has recently been reinvigorated with a string of impressive wins and is marching his way back to the top of his weight class.
The winner of this fight is in line to fight for the Shooto World Championship Belt. Both fighters will be putting everything they have on the line to prove that they are the very best in the world at their respective weight classes and we think this match has the potential to be one of the most exciting fights of the year.

明日はポーランド戦、女子バレー

格闘技のおかげで英語のwebサイトを見るのに全く抵抗がなくなった。未だに論文を読むのはためらうっていうのに。
フジテレビのページからたどった大会公式サイトとおぼしき所(http://www.fivb.ch/)によると、日本の現在の順位は4位。上位5チームまでが決勝に進めるということなので、その圏内には入っている。でもタイラウンドで2勝1敗でも厳しいかもしれない。実はアメリカが5位だったりするから。
で、得点ランキングなのだけれど、日本で一番得点しているのは大友愛選手で82点。なんとなく、意外。これは全体でも5位。全体トップはアメリカのメカトフで134点。これには届きそうにないけれど、全体2位の選手が92点でこれには届くかもしれない。日本人選手は、高橋みゆき選手(7位、79点)、宝来眞紀子選手(15位、64点)、杉山祥子選手(17位、62点)と続いて、菅山かおる選手は(22位、57位)、うーんカオル姫なんとなくもっと得点してるような気がしたりやっぱりフジ効果か・・・(でもレシーバー率?ではリベロの櫻井選手より多いし、ブロックも宝来選手、杉山選手の次に決めてたり)。

最も過小評価・過大評価されている5人のファイター

PRIDE、そしてHERO’Sが終わってインタビューが減ったからか、今週の海外サイトではコラム記事に面白いものが多いです。
例えば、MMAweeklyのこの記事(量が多いので全文訳はしていません)。

FIVE MOST UNDERRATED/OVERRATED FIGHTERS
〜最も過小評価・過大評価されている5人のファイター〜

What makes a fighter great? Big wins, of course. Great skill, maybe so. But one thing is for sure, fans can build up and tear down a fighter just as quickly as a great right hook or a devastating armbar. The great thing about it is so many fans have a love/hate relationship with some of the amazing athletes that are in the world of mixed martial arts, and it's fun to stir the pot with new discussions. What better way than a short list of some of the most underrated and most overrated fighters in the world today.


ファイターの格を上げるものは何だろうか。勝利、もちろんそうだろう。技量、それも多分そうだろう。しかし、ここで留意しておかなければならないことが1点ある。それは、我々格闘技ファンはファイターの評価を一気に上げたり、かと思えば一気に下げたりしてしまう傾向があるということだ。ちょうど、強烈な右フックや電光石火の腕十字が一瞬にして試合に決めてしまうように。ファンにはそれぞれお気に入りの選手もいれば嫌いな選手もいて、そのことが選手の評価にも大きな影響を与えている。だからこそ、ここで私は新しい議論を提起してみたいと思う。そのための方法として、ここで(私が思う)最も過小・過大評価されている5人の選手のリストをご紹介したい。

しかし、この記事の筆者は勇気あるなって思う。多分、以前訳したフィル・バローニのインタビューで「過大評価・過小評価されている5人の選手は誰だと思うか」って質問して「過大評価されてるヤツなんかそんなにいねえよ。過小評価ならおれだよ」みたいな感じに切り返されたインタビュアーと同一人物だと思うけれど。僕なんかちょっとアクセス数があがっただけで、桜庭和志を弁護する記事を削除しようかと思ったくらいなのにな。叩かれそうで怖くて。まあ、そんなことはともかく、この人が挙げている過小評価・過大評価されている5人の選手は・・・


過大評価されている5人

  • Andrei Arlovski
  • Joe Riggs
  • Lee Murray
  • Nathan Quarry
  • Frank Mir



過小評価されている5人

  • Ricardo Arona
  • Joe Doerksen
  • Nick Diaz
  • Sergei Kharitonov
  • Anderson Silva



だそうです。特に過小評価されている選手については、日本の格闘技ファンの感覚とそれほど変わらないかもしれないな、とか思ったり。
記事中にはそれぞれの理由も書いてあったのですが、興味深い記述もあったのでまた訳すかもしれないです。

HERO’S

地上波観戦。井上克也vs菊地昭、および國奥麒樹真vsホドリゴ・グレイシーは予想通りカットされていたのだけれど、id:Ryo1976さんが紹介してくださったgyaoで明日21時から観戦しよっと。ダイジェストすら(いや結果すら)流されなかったのはいいのか悪いのかよく分からないけれど、僕にとっては好都合。ってなわけで、これからネット断ちします。この2試合に関しては日常生活レベルなら問題ないでしょう笑。
というわけで感想も軽くなのだけれど。ベストバウトは少なくとも現時点では所英男vsアレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラで問題ないでしょう。大金星、かつ内容も面白かった。体重が同程度かつパウンドがないっていう意味で、小ノゲイラが相手というのも相性がよかったんだと思うけど本当に文句なし。所選手はルックスもいいし、これから絶対人気でるだろうなー。zstに戻ってこないような選手だとは思えないから、結果的に所選手の参戦はzstにとってもよかったと思う。zstってスピーディな展開や選曲などの演出を考えてもライト層向けだと思うし、所選手目当てでやってきたファンのハートもがっちり掴めると思う。zstも人気爆発、といけばいいな。
一点気になったのは、ストップが若干早かったような気がすること。これはもちろん所選手が悪いわけじゃない。個人的にはストップ早くするのは大賛成。だけれどそれが全ての試合において統一されているかどうか、日本人選手を優遇するような止め方になっていないか、が気になる。高谷裕之vsヤニ・ラックスでもラックスはまだまだできるぞって感じに見えたし。素直に日本人選手の勝利に酔えないような止め方は、嫌だな。でも、所選手は本当に素晴らしかった。

ホイラー・グレイシーインタビュー

明日はHERO’S。ということで、ADCCよりホイラー・グレイシーのインタビューを。他の海外インタビュー翻訳へは右のカテゴリのinterviewからどうぞ。

KP- Royler you are back in Japan, this time to participate in the Lightweight Grand Prix. What do you know about your opponent?
RG- I know very little about him. I believe that makes him more dangerous.
KP- What is your strategy going into this fight?
RG-Without a doubt, I want to use all the things that I have been practicing with my team


HERO’Sの"ミドル級世界最強決定トーナメント"に出場するために日本へと戻ってきましたね。対戦相手の吉田幸治選手についてはどう思われますか?
彼についての情報はほとんど入ってきていないんだよ。そのことは彼との対戦をより危険なものにするだろうね。


KP- What have you been training?
RG- A lot of Jiu-Jitsu, Boxing, Savate and a lot of physical conditioning.


この試合に向けてどのようなトレーニングを行なってきましたか?
柔術、ボクシング、そしてムエタイのトレーニングをたくさん積んできたよ。フィジカルトレーニングもたくさんやったね。


KP- In your last appearance in Japan you went against Genki Sudo and the result was certainly not what you wanted. What did you learn from that fight?
RG- I will try not to commit the same mistakes


あなたの日本での最近の試合である須藤元気戦の結果は、あなたにとって残念な結果に終わりましたね。あの試合から何を学びましたか?
あの試合と同じようなミスを二度と犯してはならないってことだね。


KP- After that you went to ROTR in Hawaii and got back to the winning way. What did you do differently there?
RG- I spent four months preparing for that fight. Before I hadn't fought in quite sometime and that makes a difference, practice and preparation are fundamental


須藤戦の後、ROTRに出場し見事に勝利をおさめていますよね。須藤戦とROTRの宮田戦とでは何か違いがあったのですか?
宮田戦にに向けては4ヶ月も準備したんだ。須藤戦の以前はそれほど頻繁には試合をしていなかった。そのことが結果に大きな違いをもらたしたんだと思うよ。練習そして準備にかけた時間と労力が根本的な違いさ。


KP- What part of your game you believe improved the most in the last few months?
RG- You don't improve just one part of your game, you improve everything. From the team to the training we are always thinking about all aspects of the fight game. And that has been the work that we have been doing.


ここ数ヶ月であなたの戦術のうちどのような部分が最も進歩したと思いますか?
一つだけが進歩したとは思わないね。全てにおいて進歩しているよ。


KP- Did that make a difference?
RG- It made a huge difference in all aspects of my fighting


そのことによって何か変化はありましたか?
僕の戦い方の全ての局面において、大きな変化をもたらしたよ。


KP- What are your plans after this fight?
RG- My first concern is this fight. I want to do a good job, a good show and win the fight. After that, continue in the tournament always focusing on one fight at the time with the ultimate goal of becoming the Champion. But immediately afte the fight I am going back to Brazil and watch the BJJ Worlds and get back to my normal training life.


この試合以降のあなたの計画はどういうものですか?
今はこの試合に集中しているよ。いい試合をし、観客を魅了し、そしてもちろん勝利をおさめたいと思っている。それ以降は、その時その時の試合に集中しつつ最終的な目標であるチャンピオンになることを目指して、トーナメントに出場し続けるよ。だけど、この試合を終わった直後に関しては、私はブラジルに帰ってBJJ worldsを観戦するよ。その後、通常のトレーニングに戻るつもりだ。


KP- Thanks Royler, anything else you want to add? Any news on Seminars?
RG- I will be doing a few seminars in the US but only next year. I have some scheduled for New York, New Jersey area starting in February, then in April I plan to hit the West Coast, Arizona, California etc. I want to thank all my fans for their support. I hope to continue to earn their support with my fighting.


どうもありがとうございました。何か付け加えることはありませんか?セミナーのニュースなどは?
来年アメリカで何回かセミナーを行なう予定だよ。ニューヨークとニュージャージーで既に2月からセミナーを行なうことが決まっているし、それ以降は西海岸やアリゾナ、カリフォルニアなんかでセミナーを行なおうと思っている。サポートしてくれているファンに感謝したいね。今後も自分の戦いによって彼らのサポートを受け続けることができるように努力するよ。

女子バレー再び

アメリカ戦、敗れてしまった。データバレーの前に完敗と言った感じ。正直言っていい試合をしていたと思うし、1セットとっていたので地力で劣っているというわけじゃないと思う。あくまで、データの使い方で差がでたという意味での完敗だと思う。カオル姫のマークは厳しかったし、それ以上に竹下佳江選手のトス回しが読まれていたのが大きいように感じた。セッター変えて菅山選手と吉澤智恵選手を変えたセットはかなりいい勝負ができていたんだから。

フジの番宣が大友愛選手とカオル姫の2バージョンになっていた。大友選手人気あるのかなあ。僕の好みが大友選手なのでてっきり人気ないのかと思ってた。